モバイルデバイスだけでなくあらゆるモノがiot・m2m化するには

iotという言葉が数年前から流行し、それに関連してm2mという言葉も広く知られるようになってきました。
いまやインターネットはパソコンやモバイルデバイスだけでなく、さまざまなモノを繋げるために利用されています。
実際、さまざまな業種においてiot・m2m技術が導入されており、今後もこの市場規模は拡大していくことでしょう。例えば固定回線がある場合にはocnの固定ipは料金が手頃なので多く利用されています。

今後、iot・m2m技術を使った領域はさらに広がり、ますますの成長を見せるでしょう。しかし、現時点では仕込みの段階とも言えそうです。
iot・m2m技術を活用しようという実証実験や実際のユースケースもたくさん見られますが、それによって具体的にどの程度の効果が出るのかまだ疑問を持っている人もいるからです。
この領域全体が成長するためには、顧客の関心を集めて市場拡大に繋げられるショーケースが必要になります。

そこで注目されているのが高度道路交通システムなどの成長分野です。
機器の監視や制御などにはすでに用いられているiot・m2m技術ですが、こうした成長分野に容易に導入できるようになれば、市場を拡大する牽引役になるでしょう。
その分析結果をフィードバックすることによって、他の分野にもたやすく応用できるようになるはずです。

ただし、iot・m2m技術を導入するためには、企業が環境整備を行わなければなりません。
自社のサービスをiot化したいと思っても、それができる人材がいないという問題があります。
また、多くの企業がMVNOに参入してさまざまなサービスを打ち出していますが、今後はいかに手軽に導入できるかが差別化の要因になりそうです。

iot・m2m技術がさまざまな分野に用いられるようになれば、ますます通信技術の重要度が高くなることは間違いありません。
しかし、業界によって通信規格が異なるため、それを一本にまとめるまでにはまだまだ時間がかかりそうです。完全なiot・m2m化社会が実現するかどうかは、これからの各社の努力にかかっています。