顧客のモバイルデバイスに最適な提案を直接送信できるビーコンというiot・m2m時代の基盤技術

iot・m2m技術の進展により、すでに製造業や運動運輸業などを中心に大きな変革が起こっています。
それだけには留まらず、あらゆる産業でiot・m2m技術が取り入れられつつあるのです。
例えば上り専用のMVNOのbsimが有名です。今では商業施設でもこの技術が活用されており、なかでもビーコン技術が熱い注目を集めています。

ビーコン技術は、以前から高齢者の見守りサービスや遭難者救助で活用されていました。
しかし、ビーコン技術を利用するには、専用のデバイスを持ち歩く必要があったため、日常的な用途にはあまり適していませんでした。
ところが、スマートフォンなどのモバイルデバイスがそのままビーコンデバイスとしても機能するようになり、一気に普及していったのです。

米大手IT企業の開発したビーコン技術は、アメリカの小売業界ですでに広く活用されています。「Bluetooth Low Energy」を使用してデバイスの位置を把握し、顧客が来店すると、顧客のモバイルデバイスが店舗のビーコン端末からの電波を受信、ビーコン対応のアプリを経由して情報を通知するという仕組みです。
これにより、顧客の動向が正確に分析できるようになりました。

この技術を用いると、顧客が店舗、またはオンラインで商品を購入した履歴をもとに、最適な製品やサービスを提案できます。
店舗の入口にビーコン端末を設置しておくだけで、来客があるたびに顧客の持つモバイルデバイスが反応して店舗側はいつでも顧客の動向を把握できるようになるのです。
それに応じて、顧客に適したセール情報やクーポンなどを送信することで、顧客の購買意欲を上げることができます。また、来店時に通知するだけでなく、ビーコン端末が収集された行動履歴から、顧客が店を出た後でもその人に合わせたキャンペーンやセールの情報を送ることも可能です。

iot・m2m技術を活用したビーコン端末は、小売業にとってこれからの顧客サービスのキーとなるでしょう。
さらに、ICタグによる在庫管理と組み合わせることで、iot・m2m技術を生かした拡充したビジネスモデルを確立することも可能です。