デマンド交通でも活用されつつあるiot・m2m技術を使ったモバイルデバイスのサービス

少子高齢化や過疎化の影響で、地方では公共交通機関が大きなダメージを受けています。収益悪化に伴いやむなく路線廃止となるところも多く、それによって地方の高齢者を中心に移動困難者や交通弱者が生まれているのです。
このような地域にはNTTの回線やocnの固定ipのサービスが有効だったり、その問題を解決するために、最近、地方自治体で導入が進んでいるのがデマンド交通です。

デマンド交通とは、事前にユーザーが予約すると、それに合わせて車両を運行してくれるという公共交通のことであり、オンデマンド交通とも言われています。
タクシーのように呼べば来てくれますが、乗り合いであるため目的地まで一直線に向かうわけではありません。つまり、タクシーと路線バスの間のような存在です。
運行経路をユーザーのニーズに合わせて柔軟に変更できるため、少子高齢化や過疎化が進む地域で、移動困難者の問題の解決策になると期待されています。

今ではこのデマンド交通に、iot・m2m技術を活用した実証実験も行われています。
岡山県玉野市ではコミュニティバスとデマンドタクシーがすでに市民の移動手段として確立されていますが、ユーザーにとって、バスやタクシーの到着がいつになるのか、乗り継ぎがスムーズにできるのかという不安もありました。
そこで、衛星測位システムのGPS情報を活用したナビゲーションシステムを開発し、それに対応したデバイスを搭載したバスやタクシーの位置情報が、あらかじめアプリをインストールしたユーザーのモバイルデバイスによって取得できるという仕組みを作り上げたのです。
これによって、今どこにバスやタクシーがいるのかがわかるようになり、ユーザーの不安が解消されつつあります。

また、iot・m2m技術はレンタサイクルにも応用できるのではないかと実証実験が行われています。レンタサイクルでは、偏りが出ないようにポートに何台配備するのかが重要な問題です。
それをiot・m2m技術を使ってデータを取得し、適切な配備に役立てようとしています。